発達障害をかかえて一般就労で働く!仕事を続けるための3つの工夫 | 障害者の就労支援・情報サイト【凸凹ナビ】

発達障害をかかえて一般就労で働く!仕事を続けるための3つの工夫

詫磨 一紫詫磨 一紫

作成日 2018/03/27 更新日2018/03/30 5,549views

みなさんは「なぜ自分は働くのか」を考えたことはあるでしょうか。お金のためであったり、趣味の延長であったり、人それぞれでしょう。

筆者は完全に生活のためです。生活のために毎日決まった時間に出勤し、仕事をこなして帰宅します。趣味ではありません。趣味という方はごく一部で、おそらくほとんどの方が生活のために仕事をしていると思います。

発達障害のある私が働く理由

私は地元の製造業で10年以上一般就労していますが、会社には発達障害であることをカミングアウトしていて、配慮を受けつつ働いています。

私が働くのは生活のためです。趣味ではありません。
今回は仕事について、どうすれば円滑に行うことができるのかを考えてみたいと思います。

最低限のあいさつと報連相は必要

仕事をする上で必要なのはコミュニケーションです。しかし、我々発達障害者は苦手とする分野ではないでしょうか。私は最低限のあいさつと報連相(報告・連絡・相談)はかならず行うようにしています。

上司「この書類を○○会社の常務に届けてくれるかな。」
私「わかりました。時間制限とかありますか?」
上司「特にないよ。今日中だったらかまわないから。」
私「わかりました。では今日の昼一番にお届けします。」
私「(電話またはLINEで)今、言付かった書類をお届けしました。
常務さんはいらっしゃらなかったので事務の○○さんに常務さんあてにお預かり願いました。」
上司「わかりました。ありがとう。」

こんな感じです。

仕事をひとりで抱え込まない

私は仕事を与えられると1人で抱えこみがちになってしまいますが、本来仕事は1人きりでするものではありません。仕事には必ず顧客や上司・同僚など「相手」がいます。

ですから私は常に誰かと相談しながら取り掛かるようにしています。そうすることでミスを未然に防ぐことができるからです。

相談や質問をした方がうまくいく

周囲の人にとっても、大きなミスをしでかすよりは、素直に質問されるほうが助かると思います。

私「この伝票、新しい製品を持ち込んでて金額が分からなくて入力できないなぁ…。
違う現場から同じようなものが搬入されてるから同じ金額かもしれないけど違うかもしれない。本社の係長に聞いてみよう。」
係長「よく聞いてくれたね。それは私も初耳の現場だから持ち込みの製品がいくらするのか自分もわからない。
たぶん営業で情報がストップしてるんだろう。確認するからその伝票は入力せずにそのまま本社に送ってくれる?」
私「わかりました。この書類にだけ付箋を貼ってわかりやすくしておきますね。係長宛にします。」

こんな感じです。

頻繁に相談したほうが周囲の人もどこまで仕事が進んでいるのかも把握できますし、何につまづきやすいのかも把握できます。

それによって、アドバイスもしやくすなります。同時に「そういう考え方、やり方もあるのか!」と参考になることを発見することができます。

メモ・手帳・青ペンで頭の中を整理

私の場合、仕事中は手帳を常に持ち歩き、とりかかる仕事について記入します。

発達障害のある人は段取りや見通しを立てることも苦手な人が多いですから、発達障害のある人は段取りはしっかりとメモしておいた方がいいと私は思います。

それに必要なタスクは細かく細分化し、タスクが完了したらチェックをつけて完了したと一目で分かるようにしています。そうすれば仕事がどこまで進んでいるのかも感覚的につかみやすくなります。

私はこれを習慣づけることで次第に脳内が整理整頓されるようになりました。誰に何を、どんなことを相談し、それについてどんなことを指摘されたかなどもメモしておくと良いと思います。

ペンは青がお勧めです。なぜなら青のペンは集中力が増し、記憶力もあがるので筆者も青ペンで手帳を記入しています。

書くことで頭の整理も付きますし、また、一度書いてしまえば後で何度も見返すことができますから安心して忘れることができます。忘れることで脳に新たに記憶する容量ができ、段取りを考えたりすることに集中できます。

本屋のビジネスコーナーにある「手帳術・ノート術」関連の本は発達障害者にも参考にできることが多いです。

人間関係につまづいたら

ただし、どんなに手帳などで対策しても人間関係などでつまづいてしまうのが私たち発達障害者です。

例に漏れず、私も人間関係で失敗をして叱責を受けることもありました。そんなときは後でじっくり言われたことを頭の中で考えます。

自分という人格に頼らず、例えば私とは違う女性だったらどう考えるだろう、男性だったら?子供だったら?お年寄りったら?頭の中にさまざまな人格を想像し、ひとつの議題に対して脳内で会議を行います。

これを私は「円卓会議」と名づけ、子供のころから頻繁に行っています。

もともとかぎっ子だったこともあり、人に相談する機会がなかったためこんな癖がついてしまいました。今では自分が想像したキャラクターにもかかわらず、自分が思いもよらなかったような考え方を提示してくれたりして大変参考になります。

私「こんなことを○○ちゃんに言われた!むかつく!」
頭の中の男性「でも普段は○○ちゃんやさしいよね」
頭の中の女性「もしかしたら機嫌悪かったのかも」
頭の中の男性「いやなことがあったのかもしれないね」
頭の中の女の子「わたしもそんなときある。いやなことがあるとつい八つ当たりしちゃうときあるよね。
でもそれってそれだけ親しく思ってくれてるってことかな」
私「そっか、いやなことがあったのかもしれないのか。あとでもう一度話してみよう。気にすることないんだ」

こんな具合です。

自分を知る、変える、楽にする

円卓会議のことを話したら、知り合いの精神科医には「ソーシャルスキルトレーニングに似ている」と言われました。

自分がまわりの人にどう見られているかを客観視することもできます。、人に対して早口ではないかな、聞きやすい話し方をしているかな、など、自分に対して研究もできます。

円卓会議の人たちは自分の話を討論してくれているのでとても聞きやすい話し方をしてくれます。脳内の出来事なのに不思議ですが、私は彼らの話し方も参考にしています。

「仕事がうまくいかないな」と思うときは、まず自分を少しでも変えてみることで状況が大きく変化することは、定型発達の人にもあることです。

「発達障害だから…」と考えず、どうすれば楽に仕事ができるかを考えて、いろいろ工夫してみてください。

詫磨 一紫

詫磨 一紫

温泉の国でドンくさい人生を歩んでいたら、ある日突然「あなたは発達障害だよ」と言われたADHDとASD当事者。温泉の国からのんびり発達障害を語っていきます。

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