相手を知ればうまくいく! 大人の発達障害者と働くためのおすすめ書籍3冊 | 障害者の就労支援・情報サイト【凸凹ナビ】

相手を知ればうまくいく! 大人の発達障害者と働くためのおすすめ書籍3冊

宇樹 義子宇樹 義子

作成日 2017/08/31 更新日2018/08/29 2,811views

職場に発達障害者が入ってきたはいいものの、彼らとうまく一緒に働くためにどんな支援をしたらいいのか、どこからアプローチしていったらよいのか戸惑っている人も多いと思います。
そんなときは、彼らについて基本的な知識を教えてくれる情報に触れてみましょう。
今回は、発達障害を持つ宇樹が、当事者の観点からおすすめできる関連書籍をいくつかご紹介します。

発達障害者が何に困っているかを知ろう

痒いところに手の届く支援はまず、相手の困りごとを知るところから。
発達障害者が毎日の仕事や生活の場面でどんなことに困っているのか、ざっと基本的な知識を身につけておきましょう。
発達障害者を理解する大きなとっかかりとなってくれる、わかりやすい関連書籍を3冊ご紹介します。

大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

著者:備瀬 哲弘
出版日:2015/10/20
出版社:集英社

コミュニケーション障害があるタイプを中心に、職場で出会いそうな発達障害者について非常に具体的な事例が豊富に紹介されています。

私の場合、「注意されても職場にアロハシャツを着てくる女性」の事例が本当に他人事だと思えず、そうそうそう、発達障害者の感覚って本当にこんな感じなんだよ! と大きくうなずきながら読みました。

挙げられている10個の事例には、当事者の言動のあまりの浮きっぷりに私でさえ少し笑いそうになる部分もありますが、同時に事例中の当事者に感情移入してしまって少し苦しくなってきたりもします。
ということはおそらく、これらの事例が非常にリアルだということだと思います。

発達障害者が相談に行ける機関、発達障害チェックリストなどもついており、当事者にとっても支援側の人にとっても役立つ良書です。

よくわかる 大人のアスペルガー

監修:梅永 雄二
出版日:2017/02/02
出版社:主婦の友社

カラー図版を多用しており、読みやすく理解しやすい大判の本です。
アスペルガーの人への職場全体での詳細な対応方法が、かなりのページ数を割いて具体的に紹介されています。

当事者も支援側の人も読める内容ですが、どちらかというと支援側の人の対応法について丁寧に解説されている印象です。
当事者としては、自分で読んで役立つというよりも、職場の人に「ぜひこれを読んでください!」とお願いしたいような内容です。

知的障害や自閉症の人たちのための 見てわかる ビジネスマナー集

著者:「見てわかるビジネスマナー集」編集企画プロジェクト
出版日:2008/12/01
出版社:ジアース教育新社

これは私にも非常に役に立った本でした。
文中で私が目からウロコな体験をしたのが、以下のような一節です。

通勤時の服装は「さあ、これから会社に言って仕事をするぞ」という気持ちを表します。

仕事中は制服に着がえる場合でも、通勤時にどんな服を着てもよいわけではありません。通勤途中はたくさんの人と会います。汚れた服装で通勤することは、会社のマイナスイメージにもつながります。

私は、この一節を読んで初めて、過去に自分が私服通勤OKの職場で服装について注意を受けた理由を理解しました。
私はこれまでずっと、「私服通勤OKは私服通勤OKなのだから、自分なりの『私服』に定義される服を着て通ってよい」とだけ考えていたのです。
私服が仕事への心構えを周囲に伝える社会的サインの一種として働いているなどとは、私は説明されずにはまったくわかりませんでした。

この本には上のほかにも、知的障害や自閉症の傾向のある人たちが「はっきり説明されなければ理解できないこと」「逆に説明されれば理解できること」の例がみっちり詰め込まれています。
私にとっても気づきの多い本でしたが、発達障害のない人にとっては、「そうか、彼らはこういう当たり前のことについて説明が必要なんだ!」と目を開かれる部分がたくさんある本だろうと思います。

相手を知ればきっとうまくいく

最初は戸惑いや不安もあるかもしれません。
しかし、相手は良くも悪くも、少し文化が違うだけの、あなたと同じ人間なのです。

ぜひ、発達障害者について少しずつ知識を身に着けていきましょう。
今は良い書籍や情報がたくさん出てきています。まずはそこから一歩ずつ。

ただし、書籍や情報だけに頼りすぎないことも大事です。
「本に書いてあったからこうされれば嬉しいでしょ?」という感じではなく、たとえば今回紹介した書籍を一緒に読み込むなどして「こう書いてあるけどあなたの場合はどう?」と意見を聞いてくれると、私の場合は「尊重されている」と感じることができてとても嬉しいです。

あなたと職場の発達障害者がよい関係を構築できるよう、心からお祈りしております!

宇樹 義子

宇樹 義子

成人発達障害者(高機能自閉症)。30過ぎまで発達障害が発覚しなかったこともあり、思春期から20年ほどもろもろの二次障害に苦しみました。自身の経験をもとに、発達障害者や悩みを抱えた人に向けていろいろと発信中。ライターの仕事のかたわら、個人ブログ「decinormal」を運営。動物が大好き!

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